又貸しは違反!規約違反で保険は使えない!
カーシェアサービスを利用する際には、細かい文字で書かれた利用者規約を渡されます。
本来なら、全て熟読して内容を理解納得した上で利用しなければいけません。
しかし「常識的なことが書かれているだけ」と思って読まない人や、カーシェアを利用する際に口頭で説明を受けるからと、規約を完全に把握しないまま利用する人は少なくありません。
カーシェアの又貸しによる事故も、そうした規約を理解していないことが原因で起こりやすいトラブルです。
又貸しというと、自身が契約したカーシェアの車両を他の人に貸すことをイメージする人が多いでしょう。
しかしカーシェアのサービスは、利用している契約者本人がハンドルを握る事が前提となっています。
利用者が車内にいても、他の人がハンドルを握ってしまうとそれは又貸しとなってしまうのです。
自身では又貸しだという認識がなくても又貸しの扱いとなることがあるので、注意が必要です。
規約違反は、又貸し以外にもあります。
例えば夫婦でカーシェアを利用する際、誰がハンドルを握るのかという点を最初に申告しなければいけません。
夫しか運転しないと思っていても、何かの事情で後から妻が運転せざるを得ない状況になることは考えられます。
しかしカーシェアを利用する際に妻を追加運転者登録していなければ、同世帯の家族でも又貸しとなってしまいます。
これはきょうだいでも変わりませんので、運転する可能性があるなら申告し登録をしておきましょう。
また、事故を起こしたのに申告せず示談で済ませたり、警察に届けなかった場合などもカーシェアの保険は適用外となります。
カーシェアを返却した後の事後報告というのもNGです。
運転手が飲酒運転や禁止薬物を使用した状態で運転するといった法令違反の場合にも、残念ながら保険は適用外となってしまいますから気を付けてください。
又貸しは絶対にしないこと
カーシェアの又貸しは規約違反となり、万が一の事故が起きた場合に保険は適用されなくなってしまいます。
カーシェアを利用する際には対物や対人の補償がデフォルトでついてくるものの、規約違反となるとその補償を一切受けることができなくなってしまうのです。
これはカーシェアを利用する多くの人にとって、経済的に大きな打撃となることは間違いないでしょう。
何百万円、何千万円というレベルの経済的な自己負担額が発生すると、友人や家族の間にも大きな亀裂が入ることは容易に想像できます。
事故を起こしたのがカーシェアの契約者本人でなくても、契約者に大きな責任がることは否めません。
大切な人間関係を壊したり、経済的に大きな負担を負うことになるかもしれないと考えると、又貸しをしても良いことは全くないことが明白です。