高速道路でガス欠になった
高速道路でガス欠になってしまったという会社員の男性の事例をご紹介します。
男性は運転歴20年で、車に関してはかなりの自信がありました。
ある日、男性は遠方の取引先に行くために、部下を連れて会社の車で高速道路を走りました。
運転は部下でした。
高速道路を半分くらい進んだとき、男性と部下はガソリンのエンプティサインの点灯を見つけました。
部下は2㎞ほど先のサービスエリアに行って、給油するといいましたが、男性はもう一つ先のサービスエリアでよいといったのです。
心配する部下に男性は、大体の車はエンプティサインの後、50~60㎞は走るから平気だといいました。
そして、サービスエリアは50㎞間隔で設置されているから大丈夫ともいったのです。
しかし、二つ目のサービスエリアはなく、このあと数㎞走った後にガス欠となり、車は動かなくなってしまいました。
困った男性は車を路肩に止めて、車の中で取引先に謝りの電話をしたのです。
どんなことがいけなかったのか
この男性の間違いは出発前にガソリン点検をしなかったこともありますが、それ以外にも間違いがあります。
まずは、エンプティサイン後の走行距離は間違いですし、給油所があるサービスエリアの間隔についても間違った認識でした。
さらに、路肩に止めたあとの行動も間違っていたのです。
一般的にはエンプティサイン後、車は最低50㎞ぐらいは走るといわれていますが、車種や年式、季節やなどによって異なり、定かなことではありません。
そして、サービスエリアは約50㎞間隔で設置というのは目安としては当たっていますが、必ずしもそうであるとは限らないです。
さらに、路肩に停めた車の中で電話をするのは危険です。
何と言っても、そこは高速道路なので、後続車が来て追突される可能性があります。
ガソリンの確認は大事
知っている人は余りいないかもしれませんが、高速道路でのガス欠停車は交通違反になります。
道路交通法第75条の10では、自動車の運転者は、高速自動車国道等で自動車運転をする場合、燃料オイルがきちんと入っているか点検すべきということになっています。
もしも、この法律に違反していたら、処分を受けなければいけません。
基礎点数2点が減らされ、普通車の場合は反則金9,000円です。
これはなかなか厳しい処分ですが、高速道路でガス欠となって道路上で立ち往生となると、他の車にも迷惑をかけてしまいます。
それを防ぐためにも、自分が困らないためにも、ガソリンのチェックはこまめにしておいた方が良いです。
それに、この男性の場合は、取引先との約束もあるので、そちらの方にも迷惑をかけてしまいます。
このようなことにならないように、思い込みで行動しないようにしましょう。