タイヤの空気圧を保つことの大切さ

タイヤの空気圧が下がると起こること

自動車でもバイクでも、直接地面に触れているのはタイヤだけです。
タイヤが車体のすべての重みを支えているわけですし、車体をコントロールする部分として機能しているわけです。
それだけに、タイヤの状態というのはある意味で他のどのパーツよりも気を付けている必要があります。
タイヤのパフォーマンスを左右するポイントはいくつかありますが、最も基本とも言えるのが空気圧です。

空気圧が下がる、つまり空気が抜けてしまっていると、まず燃費が悪くなるという症状が出ます。
空気圧が低い分、車体に押しつぶされるような形となりタイヤが接地する面積が増え、それによって地面との摩擦が増えますので燃費がが悪くなってしまうのです。

そして、摩擦が強くなることでタイヤの摩耗が早くなります。
しかも均一に摩耗していくのではなく、偏摩耗という一部分だけの摩耗が起こりやすくなります。
当然、その分タイヤの寿命が短くなってしまいます。

タイヤが持っている本来の性能を発揮できなくなりますので、グリップが低下します。
カーブを曲がる時に横滑りしやすくなったり、ブレーキをかけた時の制動距離が長くなったりします。
また、雨天時の走行においてスリップをする危険が高まりますので、事故につながる恐れもあります。
高速走行時にはタイヤが急激に波打つような現象を起こして、異常な振動をもたらしたり、バーストなどのリスクも高まります。
このように空気圧が下がった状態で走るのは、単に経済性が悪いというだけでなく、事故につながりかねない重大なものですので定期的にチェックすべきなのです。

タイヤに空気を入れるときのコツ

空気圧を正しい状態に保つことは非常に重要ですが、空気は徐々に抜けてしまうものです。
そのため、定期的に空気圧のチェックをしましょう。
少なくても月に一度の頻度でチェックをすると共に、遠出をしたり高速道路での走行をしたりする前にもチェックをした方が良いでしょう。

空気を入れる時のコツとしては、タイヤが熱くなる前にチェックして入れることが大事です。
長い時間走行をするとタイヤは摩擦で熱くなりますので、その状態では正常な空気圧は測れないのです。
そのため、家から出たらすぐにガソリンスタンドなどに寄って空気を入れるのがベストです。

空気圧は適正な圧力が車種ごとに決められています。
たいていは運転席のドアを開けたピラー部分にシールが貼られていますので、そこで確認しましょう。
空気圧はこの適正圧で入れるようにして、入れすぎることもないようにします。
たいていの器具には圧力計が付いていますので、少し入れたら圧力を見て入れすぎていないかを確認しながら作業すると良いです。