世界の交通事故事情はどうなっているのか?
日本国内の死亡事故死者数は減少していますが、最近は下げ止まり状態です。
日本ではこうした状況ですが、海外ではどのような状態となっているのでしょうか。
国際交通事故データベースは公益財団法人交通事故総合分析センターという所が図表等発表していますが、それを見ると、世界との違いが見えてくるようです。
交通事故の国際比というのは、内閣府からの依頼で作られているようで、交通安全白書の中、現状を様々な視点から理解したいという事で作られているようです。
世界を見ると交通事故死者数は、アメリカが突出して多い状態で、減少率が少ないという状況です。
日本も車社会ですが、アメリカは自動車への依存が非常に高く、利用頻度も高い、また道路がとにかく広大で長いという状態なので、交通事故も起きやすいといえます。
公共交通機関の利用も世界の中で少ない状況で、車にかなり頼った状態で生活しているため、必然的に交通事故も多くなるようです。
韓国が突出している走行1億キロメートル当たりの交通事故死者数
日本も実は交通事故死亡者数が1990年あたりまで現在の2倍あったという事なので、車が普及し、多くの方が自動車を保有するようになって、次第に車社会が成熟していくことで死亡事故数も低下してくるようです。
韓国は日本と比較して車社会といわれる状態になるまで、進展が遅く時間がかかったので、今、この走行1億キロメートル当たりの交通事故死者数が多くなっていると考えられるようです。
これから先、韓国の車社会が成熟期を迎えていくことによって次第に交通事故率も減少していくのではないかと考えられています。
日本と韓国は歩行中の事故が多い
交通手段別交通事故死者数の構成率については、韓国と日本が歩行中に事故に合うという率が高くなっています。
日本や韓国は、アメリカの様に誰もが車に乗り移動しているという状態より、歩行移動等も多く車を利用する頻度が相対的に見て少ないという事でこの結果になっているようです。
欧米と比較して韓国や日本の場合、生活する環境が歩行圏内で収まる、でも欧米の場合には、国の面積が広く、生活圏内が車移動しなければならない状況が多いといえます。
日本や韓国と欧米では都市構造がこのポンテ気に違うので、こうした統計数の違いが出てくると考えられています。
日本は高齢者の交通事故死者数が多い
世界と日本を比較してみると、日本では65歳以上の方が多く、その他の国に関しては25歳から64歳が多いという状況で、かなり違いがあるということがわかります。
高齢化が進んでいるという状況は様々な場面に影響を及ぼしていますが、人口比例するという事以外、高齢者が交通事故にあった時、死亡しやすくなっていると考えれば、人口の割合という事以外にも要因がありそうです。
こうして海外と日本の交通事故について比較してみると、国の違いで交通事故にも違いがあるということがわかります。
海外で運転される方もこれからさらに多くなると思いますが、どの国であっても、安全運転第一でしっかりと運転してほしいです。