交通事故の要因となりやすい死角について
車の運転を教習所で勉強する時に、教習所の先生からしつこく指導された車には死角が存在するという事を、交通事故を起こしてから身をもって理解したという方もいます。
交通事故の発生要因となる死角は、車の運転の中でなくすことが出来ない物なのですが、どのような死角があるのか理解しておくことで、注意深い運転ができるようになります。
車の運転席に座ってみると、前後左右、体を全部箱で囲まれているので、見えない部分が多いということがわかります。
車の屋根を支えている柱をピラーといいますが、この4つのピラー部分は特に見えにくい部分です。
かなり細い部分なので人がこの死角に入ってもわかるだろうとたかをくくっていると、右折、左折の際に歩行者、自転車を見落とし衝突、巻き込みなどの事故を起こす可能性もあります。
また曲がるときには減速しますが、この時、左右の死角にバイクなどが入り込むことがあり、これも巻き込み等につながります。
ウィンドウから下、この部分については運転席から全く見えません。
この車体よりも身長が低いお子さんやご高齢者が死角に入りこみ事故となる事もあります。
お子さんに気が付かずにバックし身内がお子さんを引いてしまったという哀しい事故もありますので、発信する時には目でしっかり確認する事が重要です。
建物、停車している車の死角
死角は人が多い通りの方が多くなりますし、建物が多い場所も死角が多くなります。
建物があるとその横からお子さんが飛び出してくる恐れもありますし、交差点などでは右折しようとして停車している車の陰からバイクが出てくるという事もあります。
交通安全にいつも気を配っている人も、目的物が目の前にあると安全意識が飛び、どこに駐車しようか?などを考えながら運転してしまうので、周囲に目を配る事が出来ないこともあります。
歩道を横切り、目的物のある駐車場に入ろうとしたとき、自転車にぶつかったり歩行者にぶつかるという事もよくある事です。
こうした場合、もしかしたらどこかから飛び出してくるかもしれないという気持ちをもって運転する事がもとめられます。
カーブにも死角が多いので要注意
大きな事故につながりやすい正面衝突、この事故は、カーブで発生することが多いといわれています。
カーブは見通しが悪く数メートル先でも予測できないことがあります。
すぐそこまで対向車がきていて危うくぶつかるところだったという事もあるでしょう。
スピードが出ていてカーブで減速などの措置をとらないと、カーブを曲がりきる事が出来ず、対向車線にはみ出し正面衝突という事故も起こっています。
目の錯覚により左と右のカーブでは見える広さが違い、左の方が広く見えるので実は左カーブの方がはみ出して事故という事が多いのです。
前の車が死角に入る事もあるので、カーブを曲がり切って衝突という事故もあります。
交通事故にあわない、起こさないためには、自分が見えない部分に目を配るほか、自分もほかの車の死角に入らないようにすることが大切です。
大丈夫だろうではなく、危険かもしれないという気持ちを常にもって運転する事がもとめられます。